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概要:

中国の福建省はイボガザミ (Portunus haanii) およびジャノメガザミ (Portunus sanguinolentus)などから成るガザミ種群の漁業が盛んな地です。この地でのガザミ種群の年間漁獲量は4万トンを超えており、そのほとんどが漳州で加工されています。ガザミ種群は中国では商業的に重要なだけでなく、そのカニ身は重要な輸出商品として市場に供給されており、その多くはカニ缶として米国が輸入しています。福建省漳州ガザミ漁業FIPは1000を超える底引き網および籠漁船が参加し、閩南・台灣堆の漁場で実施されますが、夏季には休漁となります。中国の沿岸地域では、商業的に重要な種の多くにとって夏季が産卵成長期にあたるため、資源を保護する目的で休漁が一般的に実施されています。ガザミ漁業においては、科学による資源評価や漁獲可能なサイズの制限、および最大持続可能生産量(MSY)に基づく漁業管理方策などの主要な手法は現在実施されておらず、対象種の実際の資源状況がほぼ分からないので、漁業に対する深刻なリスクになっています。2012年以降、多くの加工者が加工可能なサイズ(甲羅幅が8cm以上)の大きさのカニが少なくなってきていることに気づいています。加工可能サイズに達しないカニの割合は漁獲量の80%を占めている可能性もあります。


現在の活動:

  • 政府の漁業管理者や様々な漁業関係者と協業し包括的なFIPの本格的な立ち上げを目指しています。このプロジェクトは新たに科学に基づく漁獲管理方策を策定し検討しますが、中国の5つの重点国家管理制度改革のうちの一つのパイロットプログラムの中で実施される可能性があります。
  • アメリカ全国漁業協会(NFI)や中国水産流通加工協会(CAPPMA)および地方の研究機関、および地域の加工者や生産者などのプロジェクト関係者を集めて関係者を対象とした研修を開き、先に完了している漁業審査結果を見直すとともに、漁業による混獲のモニタリングの方法の改善および科学に基づく最大持続可能生産量(MSY)による管理手法への移行について議論します。
  • 地域の漁業専門家やオブザーバーと共に先のMSC予備審査の結果に基づきギャップ分析を振り返り、5年にわたる最初の漁業改善作業計画を策定します。これにより漁業がより持続可能な管理ができるようになります。

漁業情報:

FIP状況: 包括的 FIP (FisheryProgress.org で完全追跡しています)
開始時期: 2016年7月1日
場所: 閩南・台灣堆、東シナ海と南シナ海の境にある台湾海峡の南に位置する
参加者: 参加者: オーシャン・アウトカムズ、アメリカ全国漁業協会(NFI)、中国水産流通加工協会(CAPPMA)および漳州水産流通加工協会(ZAPPMA)。他の主要な関係者については参加交渉中。
対象種: イボガザミ (Portunus haanii) およびジャノメガザミ (Portunus sanguinolentus)
漁具の種類: 底引き網および籠
生産量: 最大4万トン。漳州漁業統計年鑑によると、漳州のカニの年間漁獲量2009年から2014年にかけては55000トンから60000トンと幅があり、そのおよそ60-65%がガザミ種群であると推定すると、その漁獲量は30000トンから40000トンになります。

本漁業プロジェクトに関する最近のニュースはブログをご参照ください

本FIPはFisheryProgress.orgにおいてその全体が公開され追跡されています。福建省漳州ガザミ漁業FIPの概要はこちらをご参照ください。

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