第6回マグロ管理ワークショップの2日間にわたる実地研修を通じてベストプラクティスを西アフリカへ

40人を超えるマグロの専門家がセネガルのダカールに集まり、ゲームやシミュレーション、講義を通じて持続可能なマグロ管理方策への理解を深める

日― 大西洋沿岸地域の国々のメンバーが今週セネガルのダカールに集まり、より持続可能なマグロ漁業管理に向けた研修に取り組みました。2日間にわたるワークショップでは実習、ゲーム、講義および議論を通じて大西洋マグロ漁業の予防的管理措置に関する参加者の理解がさらに深まりました。

大西洋マグロ類保存国際委員会(ICCAT)-大西洋マグロ類を管理する地域漁業管理機関(RFMO)- のメンバーも主要な傍聴者として参加する中、実地研修では漁獲方策の策定・実施による漁業管理の改善方法に関する実践的なアドバイスが提供されました。

ワークショップの開催時期も効果的でした。独立系の科学者たちが協働で執筆した 国際水産物持続財団(ISSF)により最近公開された報告書によると、しっかり定義付けされた漁獲管理方策がないことなどから、19種の熱帯性および温帯性マグロ資源のうち、海洋管理協議会(MSC)の基準に基づく合格点に達しているのはわずか6種しかありません。

国連食糧農業機関(UN-FAO)のアレハンドロ・アンガヌッツィ氏は、「マグロ漁業には非常に重要な生物学的、経済的、および文化的価値があるため、その資源がしっかりした予防的管理措置に基づき管理されていないのは気掛かりです。」と述べています。「きちんと実証された漁獲方策の実施を通じて、かつお・まぐろ類地域漁業管理機関(RFMO)はそれぞれの地域漁業の持続可能性の向上への取り組みが可能になります。」

漁獲方策とは、予防的管理措置をしっかり実施するために活用されてきた管理の枠組みです。管理戦略評価(MSE)とは様々な状況下での異なる漁獲方策の実績をコンピュータのシミュレーションを通じて評価するプロセスで、管理目標を最も達成できる方策を見出すために実施されます。

今回参加者は様々な内容の中でも特にこれらの概念に関して、国際的なマグロ管理の第一線の専門家の研修を受けました。講義に続いて、参加者は小グループに分かれ主な概念について議論するとともに、仮説に基づく方策を立て、本ワークショップ・シリーズ向けに開発されたオンラインMSE モデリングアプリケーションなどのMSEツールを試しました。

セネガルのママドゥ・ゴイディアビィ水産部長は、「これらの手法を活用してどのように大西洋マグロの管理を改善できるか十分に理解できたので、大西洋マグロ漁業の地域の管理当局として、これらの方策を地域に合わせて適用し実施することができます。」と述べています。

今までで240名以上のマグロ漁業管理者や専門家がコモンオーシャンズABNJまぐろプロジェクトの一環であるこのワークショップ・シリーズを通じて予防的措置に関する研修を受講しています。

このワークショップ・シリーズの内容および計画の策定に協力したオーシャン・アウトカムズのダニエル・サダビィ氏は、「漁業管理者が科学に基づいた持続可能な漁業管理に関する有意義な議論を行うためには、誰でも公平に学べる場が必要不可欠です。」と述べています。「長期的なマグロ資源の存続に最も重要なのは、このワークショップ・シリーズを通じて漁業管理者に持続可能な漁業管理を推進するためのリソースおよびツールを提供することです。」

コモンオーシャンズABNJマグロプロジェクトは、グローバル環境ファシリティ(GEF)の資金提供を受け、国連食糧農業機関(FAO)により実施されていますが、数多くの多様なパートナーの取り組みを活動に役立てています。五つの地域漁業管理機関や各国政府、政府間組織、非政府組織および民間部門などを巻き込んで、本プロジェクトはABNJ地域において責任ある、効率的で持続可能なマグロの生産および生物多様性保全の実現に取り組んでいます。

ワークショップの写真や関わった関係組織、およびワークショップに関する連絡先はコモン・オーシャンズのウェブサイトをご覧ください。


追加情報:

この発表のPDF版をダウンロードする