より持続可能な管理を目指して世界最大のマグロ漁業の専門家が集結

世界のマグロの半分以上を生産する中西部太平洋地域の国々の漁業管理者が集まり、マグロ管理のベストプラクティスに関する理解を深める。

コモン・オーシャンズABNJマグロプロジェクトによるワークショップシリーズが中西部太平洋地域に帰ってきました。300名を超える漁業専門家にそれぞれのマグロ漁業の管理改善のためのリソースを提供することになります。

中西部太平洋まぐろ類委員会(WCFPC)のメンバー向けに8月に開催された前回のワークショップでは、40名の参加者が漁獲方策の採択の指針となる管理戦略評価(MSE)を活用したマグロ管理の予防的措置に関する理解を深めました。そして今回ナディで開催された2回目のワークショップでは、中西部太平洋地域のマグロに関わる80名を超える参加者がそれぞれの漁業の管理を改善するためのツールを得ました。

国連食料農業計画(UN-FAO)のアレハンドロ・アンガヌジ氏

「中西部太平洋地域のマグロ漁業は漁獲量で見ると世界で最も重要な位置を占めており、地域経済を何十億ドル規模で支えているので、マグロ資源の過度の搾取や枯渇を防止する持続可能なマグロ漁業管理の実施は最優先課題です。」

2016年だけで260万トン以上の主要なマグロ種-カツオ、キハダマグロ、ビンチョウマグロおよびメバチマグロ-が中西部太平洋地域で水揚げされました。漁獲量で見ると世界のマグロの半分以上が中西部太平洋地域の漁業者により管理されています。

中西部太平洋まぐろ類委員会のフェレティ・テオ事務局長

「管理方策とは漁業者が資源を乱獲することなく大量のマグロを漁獲できるようにするために活用されます。中西部太平洋まぐろ類委員会における私たちの責任は、効果的な管理を通じてマグロ資源の持続可能な活用を維持する事であり、このワークショップのような研修は、漁業管理者が管理を実施する上での見識やツールを確保する良い方法です。」

太平洋共同体事務局(SPC)で沖合漁業プログラムを手掛けるグラハム・ピリング博士「メンバーはそれぞれの漁業や資源に対する漁獲方策の取り組みを継続して進めていきますが、このワークショップを通じて彼らがそのようなプロセスへのかかわりを高め、実施に必要な重要な情報を提供することが可能になります。」

コモン・オーシャンズABNJマグロプロジェクトのためにオーシャン・アウトカムズ が策定し、そのパートナーである World Wide Fund for Nature(WWF)が実施した今回のナディでのワークショップは、全8回シリーズの7回目にあたります。現在までに280の開発途上国の代表者がこのワークショップシリーズの中で研修を受けました。最後の8回目の会合は今年後半に南米で開催される予定です。

コモン・オーシャンズABNJマグロプロジェクトは、グローバル環境ファシリティー(GEF)が出資し、国連食糧計画が実施しています。また本ワークショップの追加資金は太平洋共同体事務局(SPC)より提供され、ニュージーランド援助プログラムからも支援を受けています。本プロジェクトは5つの地域のマグロ管理組織(RFMOs)、政府、政府間組織、非政府組織および民間部門など大規模で多彩なパートナーたちの努力により支えられており、国の管轄を超えた地域において責任ある、効率的で持続可能なマグロの生産および生物多様性の保全を目的としています。

ワークショップの写真や関わった関係組織、およびワークショップに関する連絡先はコモン・オーシャンズのウェブサイトをご覧ください。


追加情報:

この発表のPDF版をダウンロードする