主要な水産業界団体が中国初、持続可能なカニ漁業改善プロジェクト立ち上げへ

イボガザミの管理および漁業改善に向けた包括的プロジェクトが進行中

2018年8月8日、中国福建省東山県–米国および中国の主要な水産業界団体や漁業者、およびサステナブル(持続可能な)シーフードの推進グループが集結し、待ち望まれた福建省漳州ガザミ漁業改善プロジェクト(FIP)の立ち上げを祝福しました。

NFIガザミ委員会の創設メンバーは、アジアン・パシフィック・シーフード、バンブル・ビー・シーフード、キャリントン・フーズ、チキン・オブ・ザ・シー・フローズン・フーズ、ニューポート・インターナショナル、ステイビス・シーフード、スプリーム・クラブ&シーフード、およびツイン・テールズ・シーフード・コーポレーションです。

本FIPはアメリカ全国漁業協会(NFI)ガザミ委員会、中国水産流通加工協会(CAPPMA)、漳州水産流通加工協会(ZAPPMA)およびオーシャン・アウトカムズ(O2)が主導する中国初のカニ漁業改善プロジェクトで、対象地域のガザミ(RSC)漁業が直面する持続可能性に関する課題に取り組みます。本漁業は1000艘以上の底曳きおよび籠漁船により年間約40,000トンのガザミを漁獲しています。

ジョン・コネリーNFI代表

「これらの漁業が漁獲するカニは当協会の会員企業が輸入し世界中で販売されているので、本FIPのような非競争的な持続可能性に対するプロジェクトを通じて、中国のパートナーやNFIメンバーおよび消費者が健全なガザミ資源に継続的にアクセスできるようになります。」

中国は全世界の水産物生産(天然・養殖合計)の35%、世界の商業漁業能力の25%を占めるため、この中国初にして最大規模のカニ漁業改善プロジェクトは、より持続可能な漁業慣習の世界的な確立に向けて大きく前進する第一歩になります。

オーシャン・アウトカムズのソンリン・ワン氏

「世界の二大水産物大国である米国と中国の主要な業界団体が、カニ漁業の持続可能な管理実現に向けた正式なロードマップを採択し、中国政府もその活動を支援することは大きなニュースです。」

本FIPは5年にわたる改善活動計画に従って実施されますが、この計画は混獲のモニタリング方法および手順を確立するとともに、漁獲可能な最小サイズの設定および産卵期のメスガニの保護など科学に基づく漁獲管理方策の推進を目的の一部として策定されています。また本FIPにおける籠漁船は、福建省政府による国家漁業管理制度改革パイロットプログラムの特別重点分野にもなるため、包括的漁獲方策を策定する中で政府の資金が重要管理方策に投資されます。

太平洋をまたいだ世界的な支援を受けている本FIPには独自の資金調達モデルがあります。NFIガザミ委員会のメンバーは、輸入するガザミ身1ポンドごとに2セントをプロジェクト向けに投資することになっています。

へー・クイCAPPMA代表

「本プロジェクトは政府の支援、国内外の専門知識、漁業や地域社会の参画や取り組み、および保全目的の投資を活用して革新的な改善モデルを試行することにより、ガザミ漁業を皮切りに中国の漁業および水産業界の持続可能性を高めるまたとない機会です。」

ゼンキー・チェンZAPPMA代表

「海やカニたちは私たちに食料や仕事を与えてくれますが、私たちはそれらを守る十分な努力をしていません。」 チェン氏はまず漁業者として、次に起業家としてガザミ漁業や水産加工業の衰退を目の当たりにしました。現在は仲間の漁業者や加工業者に「自分たちや将来の世代のためにFIPへの支援を惜しまない」よう呼び掛けています。

福建省漳州ガザミ漁業FIPについてもっと知りたい方はoceanoutcomes.org. をご覧ください。


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