活動方針の策定、IUUおよび中国での活動において高まる対応力と専門性

ますますはっきりしてきたのは、日本と中国に関する議論を抜きにしては国際的に持続可能な漁業を実現することはできないということです。

世界の水産物サプライチェーンにおける注目点として、持続可能な水産物に関する活動が日本や中国でさらに進展してきましたが、それも当然のことでしょう。金額ベースで見ると日本は有数の水産物市場であり、中国も主要な水産物輸出国になっています。主要な水産物関連の統計を見ても、ほぼ全てでこの2国は米国とEUに次ぐ水産物主要国です。このような相当量の水産物が消費・生産され、通過することを考えると、日本や中国は地域で漁業改善に取り組むことにより、大きな影響をもたらし多大な成果を挙げる機会に溢れています。

そしてこのような取り組みに尽力する私たちは、新たに3名のメンバーをチームに迎えました。彼らは漁業改善プロジェクト(FIP)の実施・評価、方針の策定および対IUUの取り組みなどを通じてO2の中国や日本での活動の幅を広げてくれるでしょう。

中国では水産学者で北京語、日本語、英語に堪能なフェンジー・チェンを迎え、現場での対応力が倍増しました。

O2の中国漁業担当プログラムマネージャーとして、フェンジーは中国での漁業改善プロジェクト(FIP)および水産学的な評価を牽引し、漁業改善プロジェクト(FIP)の管理や漁業調査の実施、およびモンテレーベイ水族館のシーフードウォッチ評価の策定を通じ東アジアの漁業の現状の明確化に取り組みます。

O2の活動はそのルーツであるサケに留まらることなく、近年広がりを見せるなか、私たちは新たな戦略が必要になる地域および魚種に取り組んでいます。

ポリシー・ディレクターとして迎え入れたダニエル・サダビィは、このような戦略の策定に最適の人物です。持続可能な水産物に関する活動の確固たるリーダーとして、WWFのマグロ漁業に関する世界的な取り組みを管理し、WWFインターナショナルの水産物に関する活動戦略の方向性を示すとともに、MSCの漁業評価および審査プロセスの信頼性を改善しました。O2のポリシー・ディレクターとして、ダニエルは私たちの業務の幅を広げ、地域プログラム担当チームと緊密に連携して持続可能な漁業管理方針の理解を深め、改めて実効性を見直していきます。

IUUに関しては、シャノン・コセンティーノ-ローシュをIUUプログラムオフィサーとして迎え、当団体の活動の幅が広がっています。

シャノンはトレーサビリティーおよびモニタリング・管理・監視活動(MCS)の現場での実施から、サプライチェーン方針に基づく東アジア全域での取り組みの展開まで、私たちのIUU活動の進展に貢献してくれることでしょう。東アジアには効果的な輸入規制がなく、旧態依然とした漁業方針が残っており、IUU商品が世界的な水産物のサプライチェーンに出回る抜け穴の原因になっています。シャノンはバーモント法科大学で環境法および環境政策の法務博士および修士号を取得し、NOAAや国連食糧農業機関およびNordenfjeldske開発サービスアフリカやストップ・イリーガル・フィッシングプロジェクトでの経験もあります。

3年目を迎えたO2では、漁業がより持続可能になるための取り組みを支援・実施し、持続可能な漁業の実現に向けて将来を見据える皆様が目標を達成できるよう、これまでにない組織体制を整えました。皆様、そして漁業の持続可能性にとって今年も素晴らしい1年である事を祈り邁進して行きたいと存じます。

O2チーム