中国における持続可能な水産物の機会

昨夏、中国の株式市場は30%以上も下落しました。

“世界の工場”と呼ばれた中国の経済は緩やかな、しかし止められない転換の中でこのような痛みを経験しています。大きな環境的代償を払ったかつての“規模とスピード”の産業モデルから、生活の質の向上を重視するより安定した成長を目指す新たなモデルへの移行です。

水産物は中国の食の中で独自の地位を得ています。全世界の水産物生産(野生魚と養殖魚の合計)の35%を占める一方で、2位以下の10国の合計よりも多い水産物を消費しています。中国の祝宴のごちそうにはタイ、キグチまたはハタを使った伝統的な海鮮料理がつきものです。しかし、経済の転換および中国市場の成長に伴い、消費者の好みも変わってきています。また、水産物(および他の食品)の衛生、品質および原産地に対する懸念が高まる中、持続可能な水産物は中国において初めて脚光を浴びるようになりました。

しかし中国において持続可能性を担保することは簡単なことではありません。2030年までに中国の人口は14億人に達し、毎年1億メートルトンもの魚介類が消費されると予測されています。

これらの課題にどう対処すべきかを知るためには、中国の水産業界に関する十分な理解が必要です。

中国の商業漁業は世界全体の漁船団の4分の1を占めていますが、今日の課題に取り組むための適切な管理改革が実施されていないため、過去40年の間乱獲に悩まされてきました。中国の水産養殖部門にはまた異なる課題や機会があります。中国の伝統的な養殖場は鯉や二枚貝、海藻類および藻類を数千年もの間生産してきました。しかし、産業用養殖の規模や影響は急激に拡大し、自然の湿地や沿岸部は産業用生産のために大きく変容しました。およそスイスとオランダの国土面積に匹敵する500平方マイルもの土地が、今や水産養殖生産に利用されています。さらにバスやスネークヘッド、ハタ、ヒラメ、スズキおよびカニなどの肉食種の養殖量も増加し、小規模遠洋漁業(飼料向け漁獲)にますます圧力がかかっています。

持続可能な水産物を実現するためのツールは漁業や養殖場、国によっても大きく異なります。いかなる持続可能な漁業または水産養殖プロジェクトにも共通の要素や目標はありますが(アクセスに関する規制および生物学的生産性の維持など)、これらの複雑な問題に対しては、標準化された解決策では単純にうまくいきません。中国の漁業の再活性化および持続可能な水産養殖の達成のためには、漁業および水産養殖に対する創造的で文化に根差した改善努力が最も重要です。

王松林:中国青島在住、オーシャン・アウトカムズ中国プログラムディレクターとして中国地域で持続可能な漁業および水産養殖に関する活動を主導